ビジネス

楽天・三木谷会長兼社長「送料無料は絶対に遂行する」、出店者4000社を前に言い切る

 楽天は、ネット通販モール「楽天市場」で3月18日に全店舗に導入を予定する“3980円以上の一律の送料無料ライン”について、三木谷浩史会長兼社長は、毎年恒例の「Rakuten 新春カンファレンス」で集まった4000社以上の出店者を前に、「楽天市場とテナントの皆さまの成長のためには絶対に必要な施策。公正取引委員会が反対しようが、絶対に遂行する」と語った。“送料無料”の導入については、「楽天市場」の出店テナントで構成される「楽天ユニオン」が反対を表明、公正取引委員会が事情の聞き取りを開始するなど、一部のテナントからは反発が出ていた。

 楽天は、出店者間で送料表示にばらつきがあることを受け、19年1月に「全出店者一律の送料無料」表示の導入を発表。その後、全国で出店者向けに実施したタウンミーティングなどを経て、3980円以上というラインの導入を決めていた。楽天側は「売価変更にするのか、実質的に送料を負担して価格を維持するかは、テナント側が決めること」としている。

 三木谷社長は「お客さまにとっては、送料がバラバラなことが実際の購入価格をわかりにくくさせるなどの大きな不満になっている。勝者総取りの独占資本主義のアマゾンモデルとは異なり、われわれはテナントと消費者も含めた“三方良し”のビジネスモデル。グローバリズムに対抗するためにも必要な施策だ」と訴えた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。