米ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」を擁するLブランズ(L BRANDS)が同ブランドを売却する可能性があると、米「ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)」紙が情報筋の話として報じた。
また同紙によれば、レスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)Lブランズ最高経営責任者は退任することを検討しているという。市場はこれらの情報を好感し、同社の株価は前日比12.9%高の23.22ドル(約2507円)を付けている。なお、同社は「うわさにはコメントしない」としている。
「ヴィクトリアズ・シークレット」といえば、“エンジェル”と呼ばれる痩身でセクシーなモデルばかりが登場する広告やショーが有名だ。しかし世界中で「#MeToo」運動が盛り上がり、多様性やインクルージョン(包括性)が推進されている現代において、そうした姿勢を時代遅れだと感じる消費者が増加し、16年をピークに売り上げが下降している。19年11月には、名物イベントである豪華なファッションショーを開催しないことを発表した。