ファッション

1年の半分は夏 服のカレンダーを作り変えよ

有料会員限定記事

 昨年大ヒットした映画「天気の子」が1月から全米で公開されて評判を集めている。雨ばかり続く異常気象の東京を舞台に、過酷な現実に翻弄されながらも自分の生き方を選択する少年と少女を描いた同作品。新海誠監督ならではのストーリーテリングや圧倒的な風景描写もさることながら、気候変動という今日的なテーマが国や世代を超えて関心を呼ぶ。(この記事はWWDジャパン2020年2月3日号からの抜粋です)

 気候変動は映画の中だけのお話ではない。ファッション業界にとっては目の前の現実である。この数年で猛暑と暖冬、大型台風の頻繁な上陸は、もはや異常気象というよりも常態化した。特に現在進行形の秋冬商戦は多くのアパレルブランドが気候変動に苦しんでいる。

 昨年10月の消費増税の影響はあらかじめ想定していたが、さらに追い打ちをかけたのが暖冬だった。増税による買い控えが少しずつ和らぐはずの11月、12月に寒くならず、豪雪地帯のスキー場でさえ営業中止に追い込まれるほどの記録的な暖冬になった。勝ち組といわれたユニクロさえも秋以降は前年実績割れが続く。

この続きを読むには…
残り1542⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。