ファッション

デレク ラム社が身売り 「10クロスビー」を継続

 アパレルの企画・生産・販売機能を提供する米パブリック・クロージング・カンパニー(PUBLIC CLOTHING COMPANY以下、PCC)は、「デレク ラム 10クロスビー(DEREK LAM 10 CROSBY)」などを擁するデレク ラム・インターナショナル(DEREK LAM INTERNATIONAL)の買収を発表した。これに伴い、創業デザイナーであるデレク・ラムは同ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した。

 「デレク ラム」は、デザイナーのデレク・ラムとヤン・ヘンドリック・シュロットマン(Jan Hendrik-Schlottmann)最高経営責任者(CEO)が2003年にニューヨークで設立。11年にはディフュージョンラインの「デレク ラム 10クロスビー」を立ち上げた。14年には、デレク ラム・インターナショナルの半数未満の株式を米投資会社サンドブリッジ・キャピタル(SANDBRIDGE CAPITAL)に売却。19年7月には、売り上げの70%を占める「デレク ラム 10クロスビー」に集中するため、コレクション事業の「デレク ラム」を終了した。なお今回の取引にあたり、サンドブリッジ・キャピタルとヘンドリック・シュロットマンCEOはそれぞれの持ち分を手放している。

 ダン・シャムダサニ(Dan Shamdasani)PCC創業者兼CEOは、「デレクは業界経験も長く、顧客を知り尽くしている。ブランドが持続的に成長できるように投資していく」と語った。

 ラム=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「ダンが率いるPCCは『デレク ラム 10クロスビー』を大きく成長させてくれるだろう。地理的にも商品カテゴリー的にも未開拓の分野がいろいろある。私はクリエイティブに関わる人間なので、チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任するのは理にかなっている。事業面はダンが担当する」と述べた。なお、「デレク ラム 10クロスビー」は引き続きコレクションを年4回発表し、百貨店やECなど既存の卸先で販売する。

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