ビジネス

ZOZO、成長に急ブレーキ 19年10〜12月期の営業利益42%減

 ZOZOの成長が鈍化している。1月31日に発表した2019年10〜12月期の業績は天候不順と消費増税の影響で売り上げが伸びなかった上、PGAゴルフツアーやバスキア展などの大型プロモーション費用も重なり、商品取扱高(GMV)は前年同期比0.3%増の942億円、営業利益は同42.0%減の61億円と大幅に落ち込んだ。澤田宏太郎社長CEOは「昨年12月にオープンしたペイペイモールは突貫工事ではあったが、思っていた以上に数字は取れている。Zホールディングスとは侃々諤々とやりながら、お互いに改善を進め、落ち込んだ分を取り返していく」と語った。

 2019年4〜12月期では、商品取扱高が前年同期比7.8%増の2538億円、売上高が同2.4%増の918億円、営業利益は同6.0%減の193億円、経常利益は同7.1%減の192億円、純利益は同10.9%減の121億円。商品取扱高の伸び悩みにより、粗利率(対取扱高比)は1.3ポイント低下の33.1%だった。

 20年3月期の通期見通しは商品取扱高3670億円(前年比13.3%増)、売上高1360億円(同14.9%増)、営業利益320億円(同24.7%増)、純利益225億円(同40.8%増)で、4〜12月時点で商品取扱高や営業利益などの各項目は、期初見通しの6〜7割程度の達成率に留まっている。ただ「ペイペイ(PAYPAY)モール」の売り上げなどで盛り返しを計画しており、見通しは据え置く。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。