米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL（失格）の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ！
第46回は、1月26日（現地時間）に米ロサンゼルスで開催された第62回「グラミー賞（Grammy Awards）」の授賞式から、ビリー・アイリッシュ（Billie Eilish）、リゾ（Lizzo）、アリアナ・グランデ（Ariana Grande）、ロザリア（Rosalia）、リル・ナズ・X（Lil Nas X）、タイラー・ザ・クリエイター（Tyler, the Creator）、ビリー・ポーター（Billy Porter）、オービル・ペック（Orville Peck）が登場。セレブたちの豪華な衣装が評判となった今年の「グラミー賞」は、いつも辛口ワードを連発する米「WWD」から見ても全体的に高評価だったようだ。
Billie Eilish
アイリッシュが全身パジャマのコーディネートでキメてきた。まるでスターウォーズ界の新キャラクター“ベイビーヨーダ（Baby Yoda）”と、ミュージカルの「ウィキッド（WICKED）」を足して2で割ったかのようだ。正統派のレッドカーペットファッションに対する反抗心が感じられる。
Lizzo
“学校でダントツ人気の女子”というテーマに挑んだのは好感が持てる。オールホワイトは今季のレッドカーペットのトレンドだし、とてもセクシーな感じがするファーのショールとダイヤモンドを取り入れたことで、ブライダルの雰囲気とも一線を画している。ヘアスタイルとメイクもばっちりだ。とても素敵でリゾによく似合っている。
Ariana Grande
もしたばこの煙を意識してドレスアップしたのなら大成功といえる。ボリューム感のあるシルエットは最近のレッドカーペットでの大きなトレンドだが、これでは彼女のよさが引き立っていない。レディー・ガガ（Lady Gaga）流に髪をグレーに染めるぐらいしていたら、すごく素敵になっていただろうに。
Rosalia
赤いレザーとフリンジがロザリアのフラメンコを取り入れた楽曲にぴったりだ。でも、「グラミー賞」のレッドカーペットにはちょっとカジュアルすぎるかもしれない。この服装で黒いバイクにまたがればもっと素敵に見えるかも。
Lil Nas X
90年代のスーパーモデルが着ていたようなボンデージドレスと、最高に格好いいカウボーイを掛け合わせたらこうなる。結果は満点！この姿のリル・ナズ・Xはみんなの憧れの的だ。
Tyler, the Creator
ファレル・ウィリアムス（Pharrell Williams）もやりそうなファッションだが、タイラー・ザ・クリエイターは芸も細かくスーツケースを合わせてファレルの一歩先を行っている。会場で着用するものを詰めたスーツケースを持ってレッドカーペットに現れるアイデアもおもしろい。ひょっとしたら、ホテルのおばけが怖くて逃げてきただけなのかもしれないが、そうだったとしてもおもしろい。
Billy Porter
昔を感じさせるファッションがみんな好きだから、70年代のディスコ的な衣装ももちろん大好き。ハットに付けた自動開閉式のメタルフリンジで「一緒に座らないで」とにおわせる厚かましさがおもしろい。
Orville Peck
超華やかなスタイルは先月パリで開催されたオートクチュール・コレクションのランウエイから発信された大きなトレンドだけれど、ペックの着こなしはほかの誰よりも素敵だ。カウボーイハットとベルトに、レザーのフリンジ付きアイマスクを嫌う人がどこにいるだろう？
