アルビオンは、「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」のスキンケアを17年ぶりに復活させる。ブランド誕生の翌年に発売した当時のボトルや中身を再現した化粧水やクレンジング、洗顔料など全12品目(2000~5000円)を、4月3日から全国の百貨店20店舗と化粧品専門店11店舗に加え、海外(台湾、韓国、香港、東南アジア)でも販売する。
同ブランドのスキンケアは製品に自信はあったものの、当時はネイルを筆頭とするカラーメイクが大人気で事業をそこに集中、2002年にスキンケアを休止していた。これまで三越伊勢丹ホ―ルディングスを経由して展開していたが、4月からアメリカ本国のアナ スイ社との直接契約形態になることを機に、あらためてブランドの世界観をアピールするためスキンケアを復活させる。
新スキンケアは、誕生した当時のボトルから中身の色までを再現した5種の化粧水がメインアイテムとなる。共通成分としてシャクヤク花エキスを配合し、5種にはそれぞれ、高麗人参(代謝促進)やショウガ(血行促進)、ペパーミント(収れん、消炎、鎮静作用)、昆布(保湿や皮膚再生作用)、玉露(収れん効果)などを配合し、肌の状態や気候、気分に合わせて使い分けできるようにそろえた。そのほか、クレンジングや洗顔料、美容液、クリームなども扱う。
小林勇介アルビオン常務国際事業本部本部長は「当時のスキンケアの売り上げシェアは数%だったが、今回は10%程度まで高めていきたい」と抱負を語った。8月にはメイクアイテムの大幅刷新も控えており、「ブランドの世界観を楽しんでほしい」という。今後は「アナ スイ」のスキンケアとメイクに加え、19年8月に誕生したブランド普遍のカラー“漆黒(ブラック)”を基調にフェミニンさを加味した「スイ ブラック(SUI BLACK)」の3本柱を確立していく。