ファッション

「スライ」が大人向け新ライン 長年のファンや高感度ファッションビルの客層にアプローチ

 バロックジャパンリミテッドの「スライ(SLY)」は、30代以上の大人の女性に向けた新ライン“スロー バイ スライ(THROW BY SLY)”を2020年春夏からスタートする。1月31日から、全国の「スライ」直営店に順次導入を開始した。

 初シーズンは、肩パットの入ったテーラードジャケット(1万5990円)のセットアップがシグネチャーで、商品ラインナップもマスキュリンなアイテムが中心。カジュアルテイストのメインラインのコーディネートに、“スロー”ラインの商品を合わせることで、スタイリングや提案の幅をさらに広げることを狙う。

 “スロー”ライン単体でも、大人の女性に似合うセンシュアルなスタイリングを完成させることができる。ジャンプスーツ(1万2990円)にヒールパンプスを合わせて色気をプラスしたり、フェイクレザーのパンツ(8990円)にパフスリーブのトップス(5990円)やとろみのある素材のカシュクールを合わせたりと、マニッシュな要素とフェミニンな要素のバランス感を楽しむ提案を打ち出す。

 前田悠スライ事業部長によると、ブランドの中心購買層は21~22歳だが、一方で年齢を重ねたファンに対する提案の欠如が課題だったという。「当社の強みは販売力の強さで、スタッフを長く慕って下さるファンの方も多い。だがブランドの息が長くなるにつれ、提案できるものの幅も狭くなっていた」。

 “スロー”ラインには、この課題を解決する役割を期待するとともに、今後は高感度ファッションビルなどでライン単体のポップアップ出店なども計画。「スライ」と接点のなかった新規客の開拓も視野に入れる。

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