デサントは、2020年3月期の連結業績予想を下方修正し、純損益が10億円の赤字(修正前は7億円の黒字)になる見通しを発表した。前期は39億円の黒字だった。同社の最終赤字転落は18期ぶり。日韓関係悪化による韓国での販売不振に加え、子会社の売却や清算に伴う特別損失を約17億円計上する。
売上高1308億円の業績予想は据え置く。前期は1424億円だった。
特別損失はランニングシューズを展開する英子会社イノヴェイトグループの株式譲渡と、スキーウエアを販売する北米子会社の清算などによるもの。デサントはシューズ拡大の決め手として15年にイノヴェイトグループを買収し、欧州やアジアなどグローバルで展開してきたが、赤字幅が拡大していた。屋台骨である韓国事業の大幅な減収もあり、支えるのが困難になっていた。