トゥモローランドは、シューズデザイナーの金子真が手掛ける紳士靴「カルマンソロジー(CALMANTHOLOGY)」の別注カットシューズ(6万円)を7日に発売した。トゥモローランド渋谷本店、京都BAL店を皮切りに全国で巡業する同ブランドのポップアップストアで販売する。
同ブランドの定番商品となっているカットシューズに、ウエスタンブーツのディテールを取り入れた一足。1970~80年代にはフレアパンツなどと合わせたスタイルが流行したが、当時よく見られた履き口部分の「ファイヤーパターン」を赤のベルベットで再現しつつ、素材使いやパターンで現代的に落とし込んでいる。今回の別注は第二弾。トゥモローランドの40周年を記念して7月に発売した第一弾のバックル付きローファーは、渋谷本店で行列ができるほどの人気で即完売したという。
「カルマンソロジー」は18年春夏スタート。国内工場で生産し、人間の二足歩行を研究した上で、独特のねじれのある木型を採用。アッパーのステッチの運針にもこだわりが表れる。インポートブランドの高級シューズが3センチのステッチを15針で縫うところ、「カルマンソロジー」ではより細かく17~19針で刻むなど、クラフトマンシップを追求する。
20年春夏はトゥモローランドをはじめ大手セレクトショップのポップアップストアと常設コーナーで展開し、地方個展などにも裾野を広げて、取り扱いは19店舗まで拡大する。売上高はデビューシーズンの2.5倍程度を見込む。