紳士服最大手の青山商事の2019年4〜12月期は、最終損益が82億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)に転落した。「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」事業の撤退に伴う特別損失84億円を計上したことが最大の要因だが、屋台骨であるビジネスウエア事業の低迷も痛手になった。
売上高は前年同期比7.2%減の1562億円、営業損益は20億円の赤字(同39億円の黒字)だった。ここでも「アメリカンイーグル」事業の18億円の営業赤字が足を引っ張った。ビジネスウエア事業の主力であるメンズスーツの販売数量は約17%も減った。暖冬に加えて、急速に進むホワイトカラーのスーツ離れが顕著になっている。