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連載 海外ビューティ通信

インテリア、モード界……異業種出身者が手掛ける注目ブランド 海外ビューティ通信パリ編

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 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、7都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。

 世界的にクリーンビューティやIN&OUT(イン・アンド・アウト、内と外からのケアの意味)をテーマにした美容ブランドや商品が注目されているが、フランスでもそのトレンドをけん引するクールなブランドが登場し話題となっている。(この記事はWWDビューティ2020年2月13日号からの抜粋です)

 今パリジェンヌがこぞってインターネットで注文するのがD2Cスタートアップのスキンケアブランド「typology.(ティポロジー)」だ。ロンドンのインテリアブランド「MADE.COM(メード・ドット・コム)」の共同創設者であるニン・リーが設立し、昨年2月に発売した。ビーガン処方、クルエルティーフリー(動物実験反対)に加えて、一切仲介者を入れずに100%フランス製で製造しオンラインのみで販売する。肌への安全性と環境に配慮したブランドだ。

 商品にはアボカドオイルやクランベリーパウダーなどを使い、成分数を10以下に抑えたシンプルな処方、透明性の高いクリーンな原料、ガラスやアルミなどリサイクル可能なパッケージ、プラスチック不使用、ユニセックス仕様をうたったミレニアルブランドだ。化粧水で200mLという持ち運びやすいサイズや、セラム9.5ユーロ(約1100円)やクリーム16.5ユーロ(約1900円)という価格帯も若者にとって買いやすい。購入した“原液”は自宅で混ぜて、自分好みのフェイシャルマスクやヘアオイルを作ることができる。ローンチ時のスキンケアやボディーケアに加えてヘアケアなどラインを広げている。ブランド哲学を伝える洗練されたパッケージも魅力だ。

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