2月11日、ニューヨークで開催された「コーチ(COACH)」2020-21年秋冬コレクションのフロントローに、プロテニスの大坂なおみ選手の姿があった。
大坂選手は「『コーチ』が大好き。いつも素晴らしいショーを開催していると聞いたわ。だから観客として実際の場の空気を感じてみたい」とコメントした。
前日に行われた「アディアム(ADEAM)」のショーでは、大坂選手がデザイナーの前田華子とコラボしたドレスなども披露された。大坂選手はプロテニス界で名を上げているだけでなく、自身のファッションデザインをスケッチするなどのクリエイティブな一面も持っている。「日頃からファッションに興味があったの。アスリートはカジュアルな服や自分の着たい洋服を着る機会があまりないわ。常にスポーツウエアを着ていないといけないから、私はいつも自分の着たい服をスケッチしたり、ほかの人たちに似合う服をデザインしたりもしている。デザインはとても楽しい。洋服の作り方は知らないけど、デザインを描くのは大好きなの」と語った。
自身のデザインした洋服が形となった今回の「アディアム」のショーについては、「とても楽しかったけど、私のデザインがランウエイに登場したときは特に緊張したわ。気に入ってもらえるかどうか心配だった。だから『コーチ』のショーは純粋に観客として楽しむわ」と話した。
ファッション・ウイーク終了後は、カリフォルニア州で開催されるテニストーナメント、BNPパリバ・オープンに向けてのレーニングに復帰するためロサンゼルスに戻るという。「ファッション・ウイークのスケジュールはみっちりよ。全く未知の世界だし、とても忙しくて忙殺されそう。でも、本当に楽しいわ。」
フロントローにはほかにも日本人ユーチューバーのけみおやモデルのKoki,、韓国人歌手のキム・ソリョン(Kim Seol-hyun)、そして同じくニューヨーク・コレクションに初参戦のタイ人歌手、ペック・パリットチョーク(Peck Palitchoke)の姿もあった。
ショーの直前には「コーチ」のモデルを務めるマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)もフロントローに着席したが、残念ながら同じくグローバルキャンペーンの広告塔を務めるジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)の姿は見られなかった。
ショーがフィナーレに差し掛かる頃、デボラ・ハリー(Debbie Harry)がジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品とコラボした「コーチ」のコートを着用して登場し、ライブバンドと共に歌を披露するサプライズ演出も行われ、ショーは大きな盛り上がりの中で幕を閉じた。