ニューヨークでは2月7〜12日、2020-21年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイークが開催された。先シーズン(20年春夏)のニューヨーク・コレクションではストリートスタイルが収束し、トレンドがエレガントに回帰する動きが見られた。ストリート特有のオーバーサイズシルエットだったり、スポーティーな素材使い、さらにはネオンカラーまでも取り入れるカラフルなアイテムはすっかり表舞台から姿を消し、その代わりにエレガントでタイムレスなスーツやプリーツスカート、ボウタイブラウスなどがランウエイを飾った。
その流れは今季のストリートスナップでもリアルなトレンドとして色濃く反映された。ショー来場者の多くは、クラシックなジャケットを羽織りストリートを歩いた。ボックスシルエットのビッグサイズなものからボディラインをほどよく見せるジャストサイズのもの、またカラーもトラディショナルなグレーやホワイトから遊びここのあるカラフルなものまで、スタイルは多岐に渡った。かっちりしがちなジャケットだが、少しゆったりとしたパンツやデニムと合わせたりすることでカジュアルに着こなす人が多かった。