環境問題をはじめとしたサステナビリティに取り組むときに、新しいアイデアやイノベーションは欠かせない。有力企業の多くはそうした課題解決に取り組むスタートアップ企業に投資している。1月30日~2月1日にパリのグラン・パレで開かれたサステナビリティサミット「チェンジ ナウ」は、ファッション、循環型経済、エネルギー、海と水、エコパッケージ、生物多様性と農業、地球のためのAI(人工知能)などサステナビリティを軸にした企業約230社が出展し、投資家や取り組み先を探すためにブースを構えた。(この記事はWWDジャパン2020年2月17日号からの抜粋です)
「チェンジ ナウ」は2年ぶり2回目の開催で、1日のみの開催だった初回に比べて規模が拡大した。一般入場用のチケットが販売され、連日会場前には多くの人が列を作り、その関心の高さがうかがえた。今回、同サミットのメインパートナーを務めたのはサステナビリティ活動で高評価を得ているケリング・グループだ。そのほか電気通信事業者のオランジュ、化粧品のクラランスグループ、欧州のメガバンクBNPパリバ、アディダス、マイクロソフトなどもパートナーとして名を連ねた。
見どころの一つは有識者によるパネルディスカッション。グラン・パレに3つの会場を設け、リセ・キンゴ国連グローバル・コンパクト最高経営責任者(CEO)兼エグゼクティブ・ディレクターやサステナビリティ政策をリードするブリュヌ・ポワルソン=フランス環境連帯移行大臣付副大臣、循環型経済を推進するエレン・マッカーサー財団のアンドリュー・モーレーCEOといった有識者から、パートナー企業や出展したスタートアップ企業の代表などが登壇して活動を報告したり、サステナビリティの重要性を訴えた。ブースの出展企業には、ケリングやクラランスと取り組む企業の姿もある。新しいアイデアや技術を提案するユニークな企業を紹介する。
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