ファッション

新型コロナ ビジネスの先行き曇らす 日本企業は生産の正常化に多くの壁、欧米企業は業績への影響不可避

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 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大で、ファッションビジネスは先行きの見えない状況が続いている。中国では2月10日から企業活動が再開されたが、店舗も工場も正常化には程遠い。“世界の工場”であり“世界一の市場”でもある中国の停滞が長引けば、そのダメージはグローバルに及ぶ。(この記事はWWDジャパン2020年2月17日号からの抜粋です)

 日本のアパレル企業にとって中国は、いまだに7割近く(数量ベース)を生産する圧倒的な拠点だ。中国政府は新型肺炎の感染抑止のため春節(旧正月)休みを2月9日まで延長し、10日からは多くの企業活動が再開される予定だった。しかし、感染被害が比較的軽いエリアの工場、あるいはライフラインである食品や医薬品などの業種は復旧に向けて動き出したものの、衣料品の工場はなかなか見通しが立たない。

工場の再開遅れ 検品所も動かず

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