ファッション

東京ソワール19年12月期は営業赤字 取引先の条件の切り替えが影響

 フォーマルウエアを手掛ける東京ソワールの2019年12月期の業績は、売上高が前期比7.2%減の149億円、営業損益が3億7700万円の赤字(前期は1億4000万円の黒字)、経常損益が2億9500万円の赤字(同2億5000万円の黒字)だった。

 百貨店やGMSの一部取引先からの委託販売から消化販売への取引条件の切り替え要請による一時的な減収(10億円)に加え、閉店や売り場閉鎖の影響により売上高が前年を下回った。商品別売上高は、ブラックフォーマルが同7.4%減の92億円、カラーフォーマルが同6.1%減の30億円、アクセサリー類が同7.8%減の26億円だった。

 昨年は百貨店やファッションビルに出店している直営店「フォーマルメッセージ(FORMAL MESSAGE)」の2店舗目を大阪・大丸心斎橋店に、ショッピングセンターを中心に出店している直営店「フォルムフォルマ(FORMFORMA)」は埼玉県のイオンモール羽生店など5店舗にオープンして計30店舗(関東エリアに15店舗、関西エリアに7店舗、中国エリアに2店舗、東海エリアに2店舗、WEB 4店舗)に拡大した。「フォルムフォルマ」は年間7店舗の新規出店を目標にしている。またオンラインショップ「フォーマルメッセージ・ドットコム」の強化、新規事業の「レンタルドレス」の商品強化など売上高の拡大を図っている。

 20年12月期の業績予想は前期比6.9%増の160億円、営業利益1億5000万円、経常利益2億5000万円を計画している。同社製品の海外生産比率は全体の80%を占めるが、新型コロナウイルスの影響について、一時期50%あった中国生産はベトナム生産に移行が進んでおり、現在は半減していることから「大きな影響はない」としている。

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