世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、7都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。
今年は世界的に暖冬のようだが、モスクワでは2月に入って毎日零下で雪の降る、いつもの冬らしい天気が到来した。例年この時期、モスクワの気温は零下10℃を下回り、シベリアでは零下40度になることもしばしば。場所によっては零下60度以下になることもある。一方、都市部では市の供給するセントラルヒーティングが行き渡っているので室内はどこも大変暖かい。マンションによっては温度調節機能がなく暖房が効きすぎて、室内は夏と同じく半袖で過ごす人もいるほどだ。そんなわけで、冬季のロシア人は、室内では比較的薄着で過ごし、外出時は毛皮やダウンなどの分厚いアウターを着て、マフラー、帽子、手袋、内側にファーのついた靴などで完全防備する。(この記事はWWDビューティ2020年2月20日号からの抜粋です)
では、外気が零下2ケタの日に出勤しなければいけないとき、ロシアに住む女性たちはメイクをどうしているのだろうか?この気温では素肌の露出している部分は切れそうに痛くなるし、目はまばたきをするだけで涙が凍り、まつげに霜が付着する。これほど寒いとファンデーションの性質が変化してしまい、パウダーは空気の乾燥のせいで剥がれ落ちやすくなる。そんなときにロシアでおすすめされている零下15度でのメイクをご紹介しよう。
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