「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」は3月6日、昨年の発売以来人気が続くリキッドルージュ「ルージュシグネチャー」の新作「ブリリアントシグネチャー」(全7色、各1900円)を発売する。薄いフィルム状のフォーミュラで、ベタつきを抑えながらも濡れたような艶と透明感のある発色をかなえた艶タイプのリップだ。新たにティント成分を配合し、さらに保湿効果が高いウオーターベースを採用することで潤いと発色が長時間継続する。
既存の「ルージュシグネチャー」は透け感のあるマットタイプのリキッドルージュで、ブランドのリップの売り上げの50%を占め、さらにメイクカテゴリーの中でリップのシェア70%まで押し上げた立役者だ。昨年1月に日本における「ロレアル パリ」ブランドディレクターに就任したエドゥアール・オットゥバール(Edouard Hottebart)は「『ロレアル パリ』の日本での認知度を上げるべく、2019年は戦略を見直し、日本のビジネスの基盤を立て直した」と語る。(日本における)唯一のパリ発ドラッグバラエティーブランドとして、パリジェンヌのビューティの価値観を一番表現できるのはメイクのカラーものやヘアのスタイリング剤と位置付けた。「そのため昨年は『ルージュシグネチャー』、売り上げの半分ほどを占めるヘアオイル、そしてヘアカラー剤を積極的にプッシュした。まだ日本の売り上げシェアは小さいが、19年度のグローバルの売り上げの伸長率は2007年以来最高値を叩き出した」と語る。
また、オットゥバール=ディレクターはブランドメッセージの強化も昨年から図っているといい、2月19日には東京でブランドメッセージを体験できるイベントを開催し、さまざまな分野で活躍する女性7人が登場した。歌手の野宮真貴、女優・モデルの谷まりあ、モデルでありながらサロン経営者のクララ・ボダン(Clara Bodin)、#KuToo運動を広めたことで知られるフェミニスト・俳優の石川優実、書家・美術家の松井由紀子、DJのクロエ・ジュリエット(Chloe Juliette)、一輪車世界チャンピオンの佐藤彩香が新作のリップをまといながらランウエイを歩いた。トークショーではそれぞれが考えるフェミニニティーについて語った。
メイクショーはユーチューバーの和田さん。が新作のリップを用いたメイクを披露した。オットゥバール=ディレクターは「今回初めてこのような大規模なブランドイベントを開催したが、同様に女性をエンパワーするブランドメッセージを今後も積極的に発信していく。フランス人女性の型にはまらない、自分だけの美を大切にする姿勢を日本人女性にも共感してもらいたい」と意気込んだ。