ファッション

小木バイヤーが語るUA流“ドラ息子”とは?

ユナイテッドアローズ
今注目の“ラグジュアリー・ストリート”を軸に原宿メンズ館を改装

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)は、原宿本店 メンズ館の1階を改装オープンした。地下1階のコンセプトストア「ユナイテッドアローズ&サンズ(以下、UA&サンズ)」を1階に増床し、内装も刷新する。コンセプトは「清潔感のあるドラ息子」。昨今ムーブメントが起きている“ラグジュアリー・ストリート”のジャンルに注目し、「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」、「ドクターロマネリ」、LAセレクトショップ「424(フォー トゥー フォー)」のオリジナル商品といった今注目の高感度ストリートウエアをはじめ「、サンローラン「」ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」まで、約15ブランドを並べる。ディレクションを担当する小木基史バイヤー兼ユナイテッドアローズ&サンズ ディレクターは改装の経緯について、「『UA&サンズ』はストリートをフックに、UAが培ったドレススタイルを次の世代へと伝えようと2010年に立ち上げた。4年が経ち、スーツを着る人が減るなど時代の流れが変わったことと、ストリートの魅力をもっと伝えたいという思いが強くなった」と説明。

特に、ストリートシーンで幅広い人脈を持つ同氏は、「ストリートスタイルが及ぼす影響は大きくなり、メゾンのコレクションにもリンクするようになった。セレクトショップでもストリートの品ぞろえが増えている。そんな中、親しいクリエイターたちから『UAで一緒にやりたい』ともらう“パス”を自分の店舗で“ゴール”できないもどかしさがあった。創業25周年を迎えた今年に自分ができることは何かと考えた時、このゾーンで顧客の間口を広げることだった」と話す。「UAといえば“良家のお坊ちゃま”のようなクラシックなイメージがあると思う。もしUAっぽい父親の息子が、サーフやスケートといったストリートが好きな“ドラ息子”だったら、今の潮流にもフィットすると考えた」。内装は、そんなドラ息子が「父親の部屋を好きにいじってギャラリーに変えた」イメーで、同氏と親交のあったニューヨークの現代アーティストであるダニエル・アーシャムとアレックス・ムストネンによる共同プロジェクト「スナーキテクチャー」が壁面を手掛け、「アートのように商品をディスプレーするユニークな内装にする」。店内では、今特に注目する「ドクターロマネリ」「アート カムズ ファースト」「ピガール」などを大きく打ち出す。
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