イタリア・ミラノで2月29日から3月2日までの開催が迫っていた世界最大級のアイウエア国際展「ミド(MIDO)」が急きょ延期を発表した。イタリアでも感染が拡大している新型コロナウイルスの影響だ。ジョヴァンニ・ヴィタローニ(Giovanni Vitaloni)=「ミド」会長は声明で、「『ミド』に関わる各関係者と慎重に協議した結果、現在国内外で広がっている健康被害の状況を考慮し、開催延期はやむを得ないと判断した。直ちにしかるべき実施日程を再調整し、近日中に発表したい」と述べた。新しい開催日程は、5月下旬から6月中旬を予定している。
また、東京・恵比寿で3月3日と4日に開催予定だったアイウエアの合同展「第37回インポートファッションオプチカルフェア―(I.F.F.)」(協同組合輸入眼鏡協会主催)は中止となった。同展には、福井県の企業アイテックやハグ・オザワ、ドイツのブランド「カザール(CAZAL)」などを手掛けるエイトオプティク、イタリアのブランド「ポリス(POLICE)」などを手掛けるデリーゴジャパンなど10社以上が出展を予定していた。各社は、自社ショールームで個別に展示会を行うなどして対応している。
例年4月上旬に東京の青山、渋谷エリアで集中的に行われているアイウエアの展示会への影響も懸念されている。