インポーターのエスディーアイ(SDI)は、英国のメンズブランド「ルー ダルトン(LOU DALTON)」の独占輸入販売権を取得し、2020-21年秋冬シーズンから扱い始める。同ブランドはエディフィス(EDIFICE)や乱痴気、ジャックポット(Jackpot)などで販売しており、現在の卸先の約半数を日本の店舗が占めている。まずは単独店を中心に拡販し、5年後には大手での取り扱いを目指すという。
エスディーアイはニットブランド「グランサッソ(GRAN SASSO)」やアウター中心の「シーラップ(SEALUP)」などイタリアのファクトリー系ブランドを中心に扱っているが、「今までとは異なるファッション性の高いブランドを加えることで販路を広げたい。それらによって、主力のファクトリーブランドも新規の取引先に新しい角度から提案できる」と同社担当。さらに「今は得意分野だけでは厳しい市況だ。新たなジャンルの開拓による既存ブランドとの相乗効果に期待している」と続けた。
デザイナーのルー・ダルトンは、英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)でデザインを学ぶかたわらテーラーの見習いとして服作りの経験を積み、2011年に同ブランドを設立した。英国の代表的なカルチャーである“パンクやフーリガンを経た大人が着る服”をコンセプトに、ワークウエアの普遍性やストリートのエッジを効かせたディテールを王道カジュアルに融合。日本の大手セレクトショップのオリジナル商品を複数手掛けていた経験もあり、トレンドを取り入れたリアルクローズを得意とする。地元生産にこだわり、20-21年秋冬シーズンには「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」や「グローバーオール(GLOVERALL)」などの英国ブランドとも協業している。