毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大級のデザインの祭典「ミラノサローネ(MILANO SALONE)」が会期を6月16~21日に延期する。当初、4月21~26日に開催予定だったがイタリア北部の新型コロナウイルス蔓延を受けて延期を決定。
ジュゼッペ・サラ(Giuseppe Sala)ミラノ市長は、「コロナウイルスと闘わなければならない状況であるとともに、ウイルスによるミラノへの不信感にも対応しなければならない。ミラノは(この状況)と闘い続ける」と述べた。「ミラノサローネ」は年間、ミラノの人口が最も増えると言われるイベントでホテルなどの宿泊施設の料金は通常の3倍以上に跳ね上がる。それに対し、サラ市長は、ホテル業者に6月開催時の料金設定を妥当なものにするよう呼び掛けた。新型コロナウイルスの影響で今週ミラノのホテル予約の4割がキャンセルされている。
ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI I|MAGINE UOMO)はフィレンツェで6月16~19日に開催。ミラノ・メンズ・ファッション・ウイーク(MILAN MENS FASHION WEEK)は6月20日からスタートするため、ミラノ市内は例年以上の混雑が予想される。コスメとフレグランスの見本市の「コスモプロフ(COSMOPROF)」はボローニャで6月11~15日、アイウエアの見本市の「ミド(MIDO)」は2月末の開催予定を5月末から6月末に延期しており、6月はイタリア国内におけるイベントラッシュになりそうだ。