ラフォーレ原宿は、国内屈指のデニム産地である岡山県と協力し、デニム工場から出る廃材を再利用したアイテムを製作して販売する「サステナブルプロジェクト」を3月15日まで行っている。その核となっているのが、ファッション専門学校のエスモードジャポン東京校の学生が岡山デニムの廃材をアップサイクルして製作したファッションアイテムを販売するポップアップショップ「ラ・ブティック エスモード」だ(3月3日まで)。
この産官学協同プロジェクトは、同校の2年生が4グループに分かれ、岡山デニムの残反や切れ端を再利用した商品のデザイン、パターン、縫製など製作はもちろん、接客、販売、ビジュアル撮影なども行っている。デザインは“アーバンアート”がテーマで、約半年をかけてハンドメードで製作した約100着は全てが一点物だ。
同プロジェクトに参加したエスモードジャポン東京校ファッション総合学科2年の代田遥紀さんは「みんなで作ってみんなで売るプロジェクトは、楽しくてやりがいを感じた。ファッション感度が高いお客さまが集まるラフォーレ原宿で販売できることは、自信にもつながる」と話した。価格は、デニムシャツ1万1000円、デニムジャケット1万2000円など。
そのほか、ラフォーレ原宿館内の約20店舗が岡山デニムの廃材を使った一点物商品の展示や販売をしているほか、全130店舗が5000円以上の買い物客にデニムの切れ端で作ったオリジナルポーチを先着でプレゼントしている。
荒川信雄ラフォーレ原宿社長は「4回目となるエスモードジャポン東京校のポップアップイベントに協力して、初めて全館で取り組んだ。われわれは、これらの商品を“ラフォーレ クチュール”と呼んでいる。ファッションの重要なキーワードであるサステナビリティの意識がラフォーレ原宿全体に高まるよい機会となった」と話した。