花王は4月11日、乾燥性敏感肌化粧品で5年連続売り上げナンバー1のスキンケアブランド「キュレル」から、全身に使える保湿スプレー「ディープモイスチャースプレー」を発売する。同製品をブランドの中核アイテムと位置付け、日本発売後は台湾やシンガポール、香港、ベトナムなどアジアでの取り扱いを開始し、2025年には海外売り上げ比率を約50%まで高めていく。
1999年に誕生した「キュレル」は洗浄から保湿まで一貫して「セラミド」に着目しており、乾燥性敏感肌の人から絶大な信頼を得ているブランドだ。ブランドを代表するフェイスクリームは、累計出荷数量1540万個を突破。19年の売り上げは前年比約30%増、また海外での売り上げも年々増加しており、同27%増の伸長となっている。
今回発売する「ディープモイスチャースプレー」は、肌荒れやかさつきが気になるときにいつでもどこでも潤いケアができるようにとスプレー剤型を開発。ボトルを逆さにしても使えるため、手が届きにくい背中や腰など体のすみずみまで簡単に保湿ケアが可能だ。「キュレル」事業部の山崎弘文事業部長は、「敏感肌市場は17年連続で伸長し、19年は約730億円を見込み、今後も成長が期待できる市場。また、当社の調べでは年代問わず約40%の人が、自分の肌を敏感だと感じている。そこで、保湿効果と簡便性の両立がかなう保湿スプレーを開発した。メイクの上からも使用できるため、生活のあらゆる場面でのスキンケア習慣を提案する」とアピールした。