1992年生まれのファッションフリーク女子が、ファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。
今日のニュース:P.7『渋谷・宮下公園に次世代型ホテル』
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読み解きポイント:「都心の“ちょっ泊まり”ホテルでプライベートを確保」
ニュースのポイント
三井不動産は東京・渋谷の宮下公園に建設中のホテルを新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」の名称で運営すると発表した。6月11日に開業し、地上18 階のビルに240室の客室、レストラン、ルーフトップバーなどで構成。ホテルのコンセプト“スマート” “オープン” “カルチャー”に基づき、既存のホテルとは異なるサービスを提供する。デジタル技術を用いた宿泊体験や、宿泊者以外も自由に利用できるロビーラウンジカフェなど、オープンな交流の場にもなる予定だ。
Azuはこう読む!
最近よく東京以外の土地に行くようにしています。仕事の場合も、旅行の場合も、行った先々で気になったホテルに泊まるのがちょっとした趣味に。今っぽいおしゃれホテルからクラシカルな老舗ホテルまで、アンテナが向く先はさまざまです。
ただ共通して言えるのは、そこに「プライベート」がはっきりあること。「ホテルだから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、ただ部屋が仕切られているという意味での「プライベート」ではなく、旅の荷物も、日常生活で背負ってしまった心の荷物も、ゆっくりと解いて整理できる場所という意味です。
これは、家ではできないことなんです。日常生活の荷物って、仕事だけではなくてさまざまな人間関係だったり、家の中にもあったりするから……(笑)。だから「ホテルに宿泊する」という非日常的な行為を通して、「プライベート」を確保したいのです。
東京以外にはそうした「プライベート確保宿」がいくつかあるのですが、思えば東京にはまだありませんでした。渋谷にはホテルコエやトランクホテルなど、おしゃれホテルがいくつかあり、どこもカフェやラウンジが併設されていてコミュニティの場としても機能しています。ですが「ちょっと息抜きに」と、気軽に泊まれるお値段ではなかったり……(笑)。
宮下公園に新たにできるホテル「シークエンス」。全貌はまだ明らかになっていませんが、商業施設オープンラッシュの渋谷に「あるようでなかった」スタイルのホテルになりそうです。公表されている価格帯だと1室3万円程度なので、これまた「気軽に」とは言えなさそうですが、注目すべきはチェックアウトは14時まで、モーニングは12時まで、というところ。旅行客にとってはもちろん、「ちょっ泊まり」をしたい都心のユーザーにとっても嬉しい設定です。
仕事終わりに訪れて、渋谷が一望できる18階のルーフトップバーで一杯、いや、数杯。部屋ではスマホの電源を切り、心の荷物を解いたプライベートの時間を心ゆくまで楽しむ。昼前までたっぷり寝て、のんびり朝食をいただき、部屋に戻ってひとくつろぎしてからチェックアウト。想像しただけで最高じゃないですか?
顔認証によるセルフチェックインやキャッシュレス決済など、デジタル面でも気になる施策が盛り沢山なので、開業したら上記の「ちょっ泊まり」プランを実行しつつどこかでレポートしたいな、と思ったのですが、仕事モードでいくと休まらないので、何も考えずにひっそりと行くことを誓いました。
Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne