東京・渋谷パルコのジュンのポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」は2月29日から、パリ発「ホリデイ・ボワロ(HOLYDAY BOILEAU)」のポップアップストアをオープンしている。
「ホリデイ・ボワロ」は1946年にアメリカで出版された旅行誌「ホリデイ」が展開するアパレルブランド。当時の「ホリデイ」には、小説家のヘミングウェー(Ernest Hemingway)や写真家のロバート・キャパ(Robert Capa)など時代を代表するクリエイターが参加していた。70年代に一度休刊するも、エマニュエル・アルト(Emmanuelle Alt)「ヴォーグ パリ(VOGUE PARIS)」編集長の夫であるフランク・デュラン(Franck Durand)が同誌の熱烈なファンだったことから出版の権利を買い取り、パリで2014年に復刊した。現在は年に2回発行する。
デビューコレクションは、「ホリデイ」のロゴを使ったTシャツとキャンドル、アクセサリー、「アミ・アレクサンドル・マテュッシ(Ami Alexandre Mattiussi)」とコラボしたデニムジャケット。17年には、往年のスターが暮らしていたというパリ16区に住むデュランが、昔の輝きを街に取り戻したいと、地元でカフェ「ホリデイ・ビーガン・ダイナー」をオープン。18年には、パリでビンテージ・ショールームを運営するゴーチエ・ボルサレロ(Gauthier Borsarello)がスタイル・ディレクターとして参加し、同じ16区に「ホリデイ・ボワロ」をオープンした。雑誌を軸にパリ16区を盛り上げたいという思いから発展してきたという。
今回のようなポップアップストアを開くのは、日本では初めて。パリの店のクリーンなイメージとキャンドルの爽やかな香りが漂い、「ホリデイ・ボワロ」の世界観を再現する。「ホリデイ」の雑誌に加え、非売品だがボルサレロが手掛けるビンテージ品も並べる。アイテムはTシャツが9000円~、スエットが1万7000円~、パーカが2万円~、キャンドルが1万円、トートバッグが3500~8000円、デニムパンツが2万1000円~、キャップが7000円、ソックスが3500円など。メンズとウィメンズを取りそろえ、3月22日まで、パリジャンの古き良きスタイルを提案する。