企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回は中国最先端小売りの視察から店舗の採算について考える。(この記事はWWDジャパン2019年7月8日号からの抜粋です)
日本の流通革新は欧米の10年遅れで進んでいるという仮説を拙著「アパレル・サバイバル」の冒頭に記したのですが、ここのところ特に、やはり中国の方が進んでいるのではないかという話をよく聞くようになりました。そこで5月に浙江省杭州の現地企業に研修の講師として招かれた際に延泊して実際の中国の小売りを見に行ってきました。
「坪効率2倍」というミッションへの解
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