創業デザイナーの精神を引き継ぎ、現代的な解釈を加えて若年層の顧客の獲得にも成功している「ジル サンダー」。2017年4月に同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに抜てきされたルーシー&ルーク・メイヤーは、なぜブランドを再び輝かせられたのか。二人がブランドを通じて描く男性像が、若い世代をも引きつける理由とは──ファッション界で異なるキャリアを重ねたデザイナー夫婦に、ピッティ・イマージネ・ウオモでのメンズのショーを終えた直後のパリで話を聞いた。(この記事はWWDジャパン2020年2月24日号からの抜粋です)
WWDジャパン(以下、WWD):「ジル サンダー」を率いてから間もなく4年目を迎えるが、これまでを改めて振り返ってみてどのような気持ち?
ルーク・メイヤー(以下、ルーク):一般的に、時間の流れとは不思議なもの。圧縮されていることもあれば、永遠に続いているような感覚を覚えることもあります。就任がまるで昨日のことのように感じられる一方で、特定のコレクションは時間の流れがとても長かった記憶もあります。
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