ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)はこれから毎シーズン、ゲストデザイナーを招いてオートクチュールを発表する。その第1弾に「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーを抜擢した。阿部によるコレクションは、今年7月の2020-21年秋冬オートクチュールで発表する予定だ。
ゴルチエは本プロジェクトについて「ひとつのオートクチュールブランドをさまざまなデザイナーが解釈するというアイデアは、1990年代のパリのオートクチュールハウスで特定のデザイナーがいない事実に気付いたときに思いた。このコンセプトが、『サカイ』の阿部千登勢を最初のゲストデザイナーとして迎え入れ現実になったことを嬉しく思う。私は彼女の服作りを称賛している。私たちはクリエイティビティーにおいて多くの共通点を持ち、ファッションに対して同様のビジョンを持っている。完全なる自由をもって彼女にデザインしてもらいたいと思っている」とコメントしている。
一方阿部は「破壊的なフェミニニティ―を表現するジャン・ポールならではの独自のビジョンとオリジナリティーを、ものづくりを始めた当初から長い間称賛してきた。本プロジェクトの初めてのデザイナーとして彼のハウスに迎えられたことを大変光栄に思う」とコメントしている。
ゴルチエは、2020年春夏オートクチュール・コレクションのショーを「私の最後のものとなる」とツイッターで発表していたが、この言葉の真意がこれで明らかになった。