東京・目黒の「ホテルクラスカ(HOTEL CLASKA)」が12月20日に閉館する。同ホテルは目黒通リのホテル「ニュー目黒」をリニューアルして2003年に開業した、デザインホテルの先駆け的存在だ。開業時の総合プロデュースは町作りにつながる事業企画などを行うUDS、建築デザインは家具から建築まで手掛けるインテンショナリーズ(INTENTIONALLIES)、運営はカフェやレストランなどを手掛けるトランジットジェネラルオフィス(TRANSIT GENERAL OFFICE)が手掛けた。2008年からはライフスタイルを発信するクラスカが企画・運営を行っている。ホテルとしてだけでなく、レストラン、レンタルスタジオ、ギャラリー&ショップから構成される複合施設として、日本の古きよき面影とモダンさが共有する館内を拠点に、モノ作りやサービス、イベントなどの活動を通して、日本における暮らしの美意識やカルチャーを発信。ファッション業界をはじめとする多くの人々に愛されてきた。竣工から51年を経て老朽化が進み、リノベーションホテルの個性を保ちながら保守整備や改修を行うのが困難であることと、地権者との賃貸契約期限から閉館することを決定した。
閉館まで「ホテルクラスカ」では記念プランやキャンペーンを行う。SNSで“#claska_finale”のハッシュタグをつけて投稿するか、「ホテルクラスカ」の思い出の写真を投稿すると、全員に館内のレストランであるキオク(KIOKUH)からワンドリンクをプレゼントする。また、毎月抽選で1組に宿泊が当たる。
「ホテルクラスカ」の20の客室は、モダン、タタミ、コンテンポラリー、ストーリーという4つのデザインテーマから構成されている。リピーターには閉館までに全テーマの体験を促す目的で特典付きスタンプカードを用意し、2つ目のテーマの宿泊から毎回朝食をプレゼントし、4つのテーマ全てに宿泊すると、オリジナルグッズがもらえる。また、アーティストのフィリップ・ワイズベッカー(Philippe Weisbecker)が「ホテルクラスカ」10周年記念に描いた建物のポストカードが付いてくる宿泊プランも用意する。また、オリジナルグッズ付き宿泊プランやウエディング成約者には宿泊ディスカウントなどの特典もある。