アシックス(ASICS)はこのほど、オリジナルのスケートボードシューズの販売を開始した。同社は1997年から2003年まで、サーフィンやスケートボードなどのシューズを製造する米メーカー「エアウォーク(AIRWALK)」を販売していたが、アシックスブランドとしてスケートボードシューズを販売するのはこれが初めて。また販売開始と合わせて、16歳のプロスケートボーダー佐々木真那選手と、13歳のプロスケートボーダー渡邊星那選手とのアドバイザリースタッフ契約の締結も発表した。
同社は18年から、若年層を中心とした幅広い層をターゲットに、アスレチックカテゴリーで培ったテクノロジーや機能とファッション性を両立させたアクティブなライフスタイルを提供するスポーツスタイルカテゴリーに注力している。その中でスケートボードは、ライフスタイルと親和性の高いスポーツであり、今夏に控える東京2020オリンピック・パラリンピックでも正式種目に採用されたことからシューズの企画開発が進んだ。
初のスケートボードシューズとなったのは、“ゲルフレッキープロ(GEL-FLEXKEEPRO)”と“ゲルフレッキー(GEL-FLEXKEE)”の2モデル。アッパーはトリックを決める際に頻繁にボードと接触する外側部分の面積を広くした左右非対称の形状で、シューレースシステムも磨耗で切れやすいシューレースを守るために、ベロ部分の折り返しを長くしハトメも内側にするなどの工夫が施されている。また、ライディング中の足の動きを妨げないよう、前足部のアッパーとソールをつなぐラバーに溝を設けることで屈曲性を高め、着地時の衝撃を柔らげるために衝撃緩衝材「ゲル」を内蔵するなど、アシックススポーツ工学研究所で選手の動きを分析して開発された。
価格は“ゲルフレッキープロ”が1万5000円、“ゲルフレッキー”が1万2000円で、現在インスタントスケートボードショップの各店舗および公式オンラインストアで販売中だ。