2月18~24日、2020-21年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークが開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は無観客でのファッションショーを開催したほか、最終日に予定されていたショーがイタリア政府の指示により中止されるなど、普段とは少し様子の違った今回のファッション・ウイークだった。しかし会場付近にはシックなファッションに身を包んだファッショニスタが集結し、いつも同様にストリートは活気に満ちていた。
今シーズンのミラノではジャケットを着用した人が多く、ベーシックなジャケットをはじめ、肩の張ったデザインやレザージャケット、オレンジ、淡いパープルなどの華やかなものなど、それぞれが好みのスタイルを楽しんでいた。スーツスタイルでは肩掛けやオーバーサイズのデザインをチョイスして抜け感を出したり、カッチリしたジャケットにはデニムやワイドパンツを合わせるなど、カジュアルダウンした着こなしが目立った。ベルトなどの小物使いにも注目だ。
まだまだ冬の寒さが残るミラノでは足首まで届くようなロング丈のコートも人気だったが、ホワイトやベージュ、ピンク、オレンジなどの重さを感じさせない色や、ダウン素材では淡色をチョイスするなど、春の到来を意識した重くなりすぎないスタイルが多く見られた。