ジバンシィ(GIVENCHY)は、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、ルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)=ディオール(DIOR)アメリカズ社長兼CEOが4月1日付で就任すると発表した。
ジバンシィとディオールは、いずれもLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下だ。現在ジバンシィを率いているフィリップ・フォルトゥナト(Philippe Fortunato)CEOは個人的なプロジェクトを始めるために退任し、グループを離れるという。同氏はこれまでに、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の北アジア地域の社長兼CEOや、「フェンディ(FENDI)」のマネジング・ディレクターなどを歴任している。
ド・レスケン=ジバンシィ新社長兼CEOは、1993年にロレアル(L'OREAL)傘下の「ランコム(LANCOME)」に入社。2001〜04年には、同じくロレアルが擁する「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」の日本事業ジェネラル・マネジャーを務めた。その後、「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」のグローバル・プレジデントや、「イヴ・サンローラン・ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)」のプレジデントなど、ロレアル傘下のブランドの要職を歴任した。ディオールに移ってからは、同社の中国事業の社長を4年間務めた後、現職に就いた。
シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEOは、「ルノーとはディオール時代に密接に連携しながら仕事をしたことがある。彼なら、ジバンシィをさらに発展させてくれると確信している」と語った。また、LVMHグループを離れるフォルトゥナト=ジバンシィCEOについては、「ジバンシィおよびLVMHグループに多大なる貢献をしてくれて、とても感謝している。彼のさらなる活躍と成功を心から願っている」と述べた。
なお、17年5月に「ジバンシィ」のアーティスティック・ディレクターに就任したクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)については特に言及されていないため、そのまま続投するとみられている。