東京2020オリンピックの公式スキンケアブランド「SK-Ⅱ」が、6組の世界的アスリートとタッグを組んだ新キャンペーン「#NOCOMPETITION(美は #競争ではない)」に、ポジティブな反応が多数寄せられている。これは、男女を通じて史上最多のメダルを獲得した体操のシモーン・バイルス(Simone Biles)選手のほか、日本からは卓球のオリンピックメダリストの石川佳純選手、バトミントンで金メダルを獲得した髙橋礼華&松友美佐紀ペアらが参加。アスリートはインスタグラムに、“望まない競争”を乗り越えた経験や、美と人生における“競争”について、身近な人と話し合う契機を提起。共鳴するコメントが相次いでいる。「SK-Ⅱ」は、女性が身近な人と話し合いながら美しさを定義し、そこに向かって一歩を踏み出すアクションを応援する。
体操のシモーン・バイルス選手はキャンペーンが始まるとすぐに、「望まない競争に晒されそうになる機会は、日々訪れます。私だけではないでしょう。(中略)周りの人たちは、彼ら・彼女たちの基準に沿って、あなたの美を定めようとする。私には、その気持ちがわかりません。(中略)今日、私は画一的な美の基準、そして、期待通りに立ち居振舞わなかった人に対してネガティブにアクションする有毒なカルチャーとの戦いを宣言します。私も含めて誰も、あなたに『美しさとは』なんて語る権利はないんです。 美は #競争ではないから」との趣旨のメッセージを、377万人のフォロワーを抱えるインスタグラムにポスト。普段とは異なる、彼女の写真も動画も存在しない投稿だったが、普段同様の15万8000以上の「いいね」(3月9日現在)と、普段以上の3175件のコメントが集まった。
コメントの多くは、勇気を出して「美は #競争ではない」と発信した彼女に共鳴するものだ。「ポジティブなお手本になってくれて、ありがとう」「あなたを抱きしめられたらいいのに!」「あなたは美しいし、素晴らしい身体の持ち主。皆、羨ましいと思うかもしれない。でも、それさえ既成概念なのね。『アナタはアナタ』と言えるようになるわ」などのコメントが相次いだ。
また、彼女は3月3日の夜、ニューヨークのタイムズ・スクエアで41の大型デジタルビルボードが真っ赤に染まったイベントの様子も投稿している。
また公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)のインスタグラムを通じてバレーボールの女子日本代表、火の鳥NIPPONは、「理想像と比較され、『足りない』と言われるものを追い求めることが、我々の中での『戦い』となってきた。しかし、周りが求める理想像を追いかけることが、私たちの真の戦いではない」とのコメントを投稿。こちらにも、「メダルや順位ではなく、ただ単純にバレーボールの楽しさを伝えてください」「自分の幸せの為に頑張ってください。それを観て、元気をもらいます!!」などのコメントが相次いだ。
サーフィンの前田マヒナ選手は、「競争。それは、あらゆる面において、わたしたちの最高の力を引き出してくれるものです。(中略)でも、東京2020オリンピックという人生最大の競争に向かう中で、望んでいないけれど自分の中にあって、決して勝つことがない一つの競争があることに気づきました。それは『美しさに対する競争』です。その競争では、他のサーファーやアスリート、女性と比べて、見た目がどうかとか、どう振る舞うべきと批判されるのです。なぜ、そんな美のルールに従わないといけないのでしょう?私の競争は世界最高のアスリートになるためのもので、どんな見た目であるべきではないんです。私は私らしく生きていると、誇りを持って言えます。 #NOCOMPETITION #競争ではない」と投稿。「So True(その通り)」などのリアクションが寄せられている。