インフルエンサー兼デジタル起業家のキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)は3月9日、イタリアにおける新型コロナウイルスの蔓延に対しミュージシャンで夫のフェデズ(Fedez)とミラノ市内のサン・ラファエル病院の集中治療室用ベッド調達のためのプロジェクト「ゴー・ファンド・ミー・コロナウイルス(以下、ゴー・ファンド・ミー)」に10万ユーロ(約1180万円)を寄付した。「この活動を通して新型コロナウイルスがイタリアをはじめ世界中の人々、世界中全ての人に影響していることを知ってもらいたい」と夫妻はコメント。
ミラノでは8日の時点でウイルス感染者2200人以上が入院しており、さらに約400人が集中治療室に収容された。それを受けてフェラーニは同日、自身のインスタグラムでビデオを投稿し、この危機を乗り越えるためにあらゆる方法で用心するように呼び掛けるとともに、病院の集中治療室のベッド不足が深刻だと訴えた。
「ゴー・ファンド・ミー」プロジェクトはミラノ病院の心臓疾患および集中治療部門長であるアルベルト・ザングリッド(Alberto Zangrillo)との協業でスタートしたものでこのリンクを通して5ユーロ(約590円)から寄付ができる。ザングリッドは「われわれにとっては非常にありがたい具体的な目的の寄付だ。これが他の人々の参考になればうれしい。この非常事態において最も深刻なウイルス感染者を治療できるのは集中治療室しかない」と述べている。フェラーニは9日午後に自身のインスタグラムで1860万のフォロワーに向けてこの募金を通じて、200万ユーロ(約2億3600万円)の寄付があったと公表した。
新型コロナウイルスに関しては、[ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」をはじめ「ブルガリ(BVLGARI)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「スワロフスキー(SWAROVSKI)」などのブランドや、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(MOET HENNESY LOUIS VUITTON)やケリング(KERING)なども寄付をしている。