「アディダス(ADIDAS)」は3月10日に、グーグル(GOOGLE)が開発した“ジャカード(JACQUARD)”テクノロジーを搭載したインソール“アディダス ゲーマー(ADIDAS GMR)”を発売した。価格は4690円で、サイズは22.0〜31.5cm。「アディダス」公式オンラインストアや「アディダス」渋谷店、名古屋店、大阪店などで取り扱う。
“ジャカード”は、伝導性繊維を布に織り込むことにより、簡単な操作で通話や目的地へのナビゲーション、音楽の再生などを可能にするテクノロジー。
“アディダス ゲーマー”は、“ジャカード”の高度な機械学習アルゴリズムを使用して、ユーザーのキック精度、シュート力、ボールタッチなどを測定する。それらのデータは、“アディダス ゲーマー”の専用アプリをダウンロードして、Bluetoothでペアリングすることで計測が可能だ。またそのデータをEAスポーツのゲームアプリ、「FIFA モバイル」と連動させることで、ユーザー自身のオリジナルチームをつくる人気コンテンツのアルティメットチーム(ULTIMATE TEAM)を強化させたり、報酬を獲得したりすることができる。
購入者特典として、伊・セリエAに所属するフットボールクラブ・ユヴェントスFC(JUVENTUS FC)で10番を背負うパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)の限定バージョンをプレゼントする。また、今回制作したオリジナルムービーにはディバラ本人も登場するほか、プレーヤーと一体となったゲーム内でのゴールシーンなども紹介されている。
モリッツ・クロエツナー(Moritz Chloethner)=「アディダス」フットボール事業責任者は「“アディダス ゲーマー”は、グーグルや「FIFA モバイル」との協業によって、製品開発に対する従来のアプローチを探めつつ挑戦したことで、スポーツの新しい体験をサッカープレーヤーたちにもたらすことができた」と述べた。
マット・ラフレニエール(Matt Lafrenier)=EAスポーツ「FIFA モバイル」プロデューサーは「私たちは、『FIFA モバイル』の仮想世界とサッカーの現実の世界をつなぎ、プレーヤーに新しい体験をもたらす方法を常に検討している。“アディダス ゲーマー”を通して、ピッチ内外で究極のチームをつくることができる、まったく新しい方法を紹介することができた」とコメント。
グーグルのイワン・プピレフ(Ivan Poupyrev)は「“ジャカード”は、“アディダス ゲーマー”を日常的なものに結合して、より便利で楽しいものにした。まったく新しい体験を提供できることに興奮している」と語る。
“ジャカード”は、デジタルサービスと日常動作のボーダーレス化を目指しており、これまでにリーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)と協業したスマートジャケットのほか、「サンローラン(SAINT LAURENT)」とコラボしたバックパックなどを発売している。