2月に開催されたロンドン・ファッション・ウィーク中は、暴風雨に連日見舞われた。傘をさしても横なぐりに降る雨に打たれ、道路には水たまりが数日間残ったままで足元が悪く、シューズの選択肢は限られてくる。そのためか、スニーカーの着用率は低かった。雨風と寒さをしのぎながらスタイリッシュでいられる、ロンドン女子が選んだ最旬のシューズ3タイプを紹介。
ロングブーツでブルジョワに
今季のロンドンでは、トレンド大本命のロングブーツ着用率が最も高かった。ひと昔前のコンサバ風なロングブーツと異なるのは、ストレッチの効いていない筒状ブーツをクシュっとシワを寄せてボリュームを持たせる履き方だ。ミドル丈のスカートと合わせて肌を見せないコーディネートは、「セリーヌ(CELINE)」が打ち出したブルジョワジーなスタイルとリンクする。
バイカーブーツでかっこよく
ブルジョワジーとは対照的に、マスキュリン派に支持されたのはバイカーブーツ。「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の甲の部分にキルティングが入ったバイカーブーツの着用者を連日見かけた。丸みのある大きなトーと量感のあるソールは安定感があり、悪天候にも適したシューズだろう。
ホワイトシューズがアクセント
足元はホワイト系カラーのパンプスやミュールなどの来場者も多かった。明るく軽やかな印象のホワイト系シューズは、コーディネートにほどよい抜け感を与える役割を果たしているようだ。服が暗いトーンになりがちな冬場は、シューズにホワイトや淡いベージュカラーを取り入れることで一気に華やぐ。