TOKYO BASEが手掛ける日本ブランドのセレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」は今春、ビジネスカジュアルにも私服にも対応できるメンズベーシックアイテムの新レーベル、“オールウェイズ(ALWAYS)”を立ち上げる。「都市型生活者に向けたニュースタンダードデイリーウエア」をうたい、4月14日から原宿本店やメンズ新宿店など、全国の11店舗と自社EC、「ゾゾタウン」で販売する。売り上げ目標などは公表していないが、「将来的に『ステュディオス』オリジナル商品の主力コンテンツにしていく」(広報担当者)考え。
これまでもショップオリジナル商品は企画してきたが、オーバーサイズのシャツなどカジュアルアイテムが中心だった。そんな中で、「お客さまの年齢が徐々に上がって、ジャケットスタイルへのニーズが高まっていた」ことが新レーベル立ち上げのきっかけ。同店の男性の中心客層は、現在26~27歳の若手サラリーマン世代。オフィスのカジュアル化でスーツ需要は市場全般的に落ち込んでいるが、一方で「ビジネスのTPOをわきまえたスーツに代わる服装が分からない」「会社だけでなく、週末も着られるアイテムがほしい」といった声は世の中に広がっている。「(世の中の動向は別として)われわれのお客さまだけを見ていても、確実にここにマーケットがあると判断した」。
商品は、ベーシックなウールジャケット(2万2000円)とスラックス(2万2000円)、ナイロンジャケット(1万8000円)とスラックス(1万1000円)、タイプライターシャツ(1万2000円)、ロングスリーブTシャツ(8000円)、デニムパンツ(1万2000円)など。色は黒やグレー、ネイビーといった定番色のみ。「ステュディオス」だけに全て日本製だが、買いやすい価格に設定することでこれまでスーツ量販店などに流れていた客層を取り込む。同社は「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)」業態などでもメンズのジャケットスタイルを企画しているが、「『ユナイテッド トウキョウ』はもう少し高価格で、よりデザイン性の高いアイテムが中心」という。
TOKYO BASE全体の話では、今春は新型コロナウイルスの感染拡大により「路面店は訪日外国人客が減って客数、売り上げ共に減少している」。ただし、「駅ビル内の店舗などはそこまでの落ち込みではない」という。