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注目の医療系スタートアップが初の自社ブランド 男性向けヘアケアやサプリを発売

 病院向けIT(情報技術)サービスを手掛けるリンクウェルはこのほど、メンズウエルネスブランド「スイ+(SUI+)」をスタートさせた。自社開発による初の一般向け製品で、第1弾としてサプリメントとシャンプー、スカルプローションを発売する。価格は4000~1万500円で、公式ブランドサイトのほか同社が運営するクリニックフォアグループで販売し、サブスクリプションサービスも用意する。

 日本のヘルスケア・ウエルネス環境の向上を使命に掲げる同社は、その実現にはクリニックで提供する治療に加え、日々のセルフケアが重要であるとしてブランドを立ち上げた。「日本の男性は“ウエルネス難民”といえる。欧米では日々の暮らしをコントロールする手段としてシャンプーやサプリメントが積極的に活用されており、80%以上の男性が恒常的にサプリメントを摂ることで健康を管理しているという報告もある。一方、日本の男性は体調管理、髪・頭皮、睡眠、エイジングケア、スキンケアにおいてさまざまな悩みを抱えているにもかかわらずその解決手段を知らない場合が多く、提示されている選択肢も少ないのが大きな課題」(氷熊大輝リンクウェルCOO)として、内科医と皮膚科医が携わり医学的観点から製品開発を行い、能動的に自身の体と向き合うアクティブコントロールを実践するライフスタイルを提案する。

 現在、化粧水や乳液などのスキンケア製品を開発中で、ユーザーとのダイレクトなコミュニケーションを重視しながらブランドを育成していく考えだ。3月31日には女性向けにサプリメントや低用量ピルなどの処方薬、生理周期に合わせたリズムスキンケア製品などを提供するブランド「サイ+(SAI+)」も一般発売する。

 同社は2018年1月に創業し、病院向けにインターネットを活用した院内オペレーションの改善、業務効率化サービスを提供する。診療所をデジタル化するシステム・ビジネスモデルの実践の場として、同年10月に東京・田町にスマートクリニック「クリニックフォア田町」を開設。現在クリニックフォアグループとして4院を運営する。19年5月には総額3.5億円の資金調達実施を発表。スタートアップや最新テクノロジーの祭典「テッククランチ東京(TechCrunch Tokyo)2019」では「スタートアップバトル」のファイナリストに残ったほか、産業界カンファレンス「ICC(Industry Co-Creation)サミット 京都2019」の5位に入賞した。

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