ドン・キホーテは、アパレルや服飾雑貨などの余剰在庫を販売するオフプライスストア事業に参入する。「オフプラ メガ ドン・キホーテ」の屋号の第1号店を愛知県に3月24日オープンする。ここを皮切りに年内に複数店舗の出店を予定する。
1号店は新装開店する「メガ ドン・キホーテ ユニー大口店」(愛知県丹羽郡大口町)の2階に売り場面積960平方メートルで出店する。メンズ、ウィメンズの衣料品のほか、スポーツウエア、子供服、シューズ、バッグなど約3万3000点を並べる。ブランドの顔ぶれは現時点では明らかにしていないが、海外を中心としたアパレルメーカーやブランド、小売店の余剰在庫や、廃棄・焼却などの方法で処分される予定の商品などを同社が買い付ける。一点物や日本未発売などの掘り出し物も用意し、宝探しの感覚でショッピングが楽しめる空間を作る。朝9時から夜10時まで営業する。
世界的にサステナビリティの機運が高まる中、余剰在庫を値引きして販売するオフプライスストアに関心が集まっている。米国では売上高4兆円を超える最大手TJXをはじめ、百貨店を凌駕する規模に成長する企業も出てきた。日本では昨年からワールド、ゲオグループ、ジョイフル本田などがオププライスストア事業に参入し、郊外で出店を始めている。全国に集客力のある大型店舗を構えるドン・キホーテの参入によって、日本でもオフプライスストアの普及が加速されることになりそうだ。