眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスは、フランスの光学機器メーカーのエシロール(ESSILOR)が開発した視力検査機器“ビジョン アール(VISION-R)”を導入した。“ビジョン アール”をはじめとしたエシロールの5つの最新機器で構成される検査ソリューションを導入したのは世界の眼鏡店で2店舗目、日本で初めて。同機器の特徴は、レンズの度数設定の検査を0.01ステップ(物を見る距離を測る単位)で行えること。眼科医や眼鏡店が使用している従来の測定機器は0.25ステップであることから、25倍精密な視力検査が可能となり、これまで以上に快適な見え心地のレンズを提供できる。すでに東京・高田馬場、ららぽーと豊洲、神奈川・厚木大通り、横浜西口の4店舗に導入しており、近日中に東京・新宿中央東口、麻布十番、千葉・稲毛、名古屋平針・原、山梨・アルプス通り甲府の各店にも導入する予定。2023年4月期までの4カ年で計画している総額60億円の設備投資によるアイケアサービス強化の一環だ。
星﨑尚彦ビジョナリーホールディングス社長は「同機器の導入には費用面と技術面で高いハードルがあった。例えるなら、『フェラーリ』のような高いレベルの視力検査機器だ。運転方法を習得できなければうまく使いこなせない。そこで優秀な人材を集めてトレーニングを重ね、アイケアサービスにおけるトップ・オブ・ザ・トップの店舗作りを目指している」と狙いを説明した。同社は昨年、各種医療関連サービスを手掛けるエムスリーと資本提携をし、新会社センスエイド(SENSEAID)を設立して業容拡大を図っている。「エムスリーと協力して、眼鏡店と眼科医間の情報交換や紹介サービスなど、従来の事業やサービスを先鋭化して顧客拡大を図りたい。今、会社として攻めの態勢にあることを実感している」と話した。