ヤング向けのウィメンズブランド「マジェスティックレゴン(MAJESTIC LEGON)」などを運営する中堅アパレルメーカー、シティーヒル(大阪、中田勉社長)が3月16日に大阪地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けたと帝国データバンクが報じている。負債額は申請時点で約50億円だという。
同社は「マジェスティックレゴン」以外に、「ル・クール・ブラン(LE. COEUR BLANC)」、「ペルルペッシュ(Perle Peche)などを運営していた。1990年代に“平成ブランド”ブームと共に成長し、直近では「マジェスティックレゴン」で、ラフォーレ原宿や新宿ミロードなどにも出店していた。帝国データバンクによれば、2月時点の店舗数は会社全体で直営107店、フランチャイズ30店、ECサイト35店。
ファッションビルや郊外SCへの積極出店、中国や香港への進出などにより16年2月期は143億9700万円の売り上げを計上していたというが、19年2月期の売上高は137億2800万円、3期連続で赤字となっていた。競合激化や暖冬による不採算店舗の増加が影響を与えていたところに、新型コロナウイルスの感染拡大による客足減がダメ押しとなったと報道されている。