英国ブランド「マルベリー(MULBERRY)」は、クリエイティブ・ディレクターのジョニー・コカ(Johnny Coca)の退任を発表した。コカが手掛ける最後のコレクションは2021年春夏コレクションとなる。ブランドは現在、後任デザイナーを探している。
コカはセビリア生まれのスペイン人。「バリー(BALLY)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でアクセサリーデザインを手掛けた後、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が率いた「セリーヌ(CELINE)」でアクセサリーのデザイン・ディレクターとして経験を積んだ。15年に「マルベリー」のクリエイティブ・ディレクターに抜てきされ、5年間ブランドのデザインを手掛けた。主力のレザーグッズ以外にオンワードラグジュアリーグループとのライセンス契約によるウエアコレクションやシューズ、アイウエア、ジュエリーなどを発表し、商品幅を拡充した。
ティエリー・アンドレッタ(Thierry Andretta)=マルベリー最高経営責任者(CEO)はコカについて「クリエイティブな視点で『マルベリー』をラグジュアリー・ライフスタイルブランドとして発展させ、国際的な戦略を実現することができた」と評価。また21年には「マルベリー」が創業50周年を迎えるにあたり、「今後も国際的なラグジュアリーブランドとしての成長戦略にフォーカスしていく。社内の強力なチームで革新的な商品を発信し、D2Cモデルの強化に取り組んでいく」と語っている。