ファッション

「セリーヌ」男女合同ショー来場者の服装は“エディ系”ロック&70年代ブルジョワスタイルに二分

 「セリーヌ(CELINE)」は2020-21年秋冬コレクションを、パリのアンヴァリッド(Invalides)で男女合同形式のショーで発表した。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=クリエイティブ・ディレクターのファースト・コレクション以来となる男女合同形式で見せた今回は、“エディ系”男女が集結。その顔ぶれと服装を大別すれば、スリムなロックスタイルと昨今「セリーヌ」のウィメンズが打ち出している1970年代のパリのブルジョワスタイルに二分された。

 スリムなロックスタイルだったのは、カール・バラー(Carl Barat)やフランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)のフロントマンのアレックス・カプラノス(Alex Kapranos)ら英ロックミュージシャンは当然として、ネットフリックス(NETFLIX)ドラマ「セックス・エデュケーション(Sex Education)」に出演中のエイサ・バターフィールド(Asa Butterfield)やフィネガン・オールドフィールド(Finnegan Oldfield)やアクセル・オリアン(Axel Auriant)ら仏俳優もエディらしいロックスタイルに身を包んだ。

 70年代のブルジョワスタイルは、まさにそのスタイルを築いてきたようなジェーン・バーキン(Jane Birkin)やカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)、イザベル・ユペール(Isabelle Huppert)ら大物モデルや女優がその代表格だ。モデルでインフルエンサーのアレクサ・チャン(Alexa Chung)からアーティストのクララ・ルチアーニ(Clara Luciani)、今年公開予定のリブート映画「West Side Story」に出演する新星女優のタリア・ライダー(Talia Ryder)まで、「セリーヌ」のブルジョワスタイルにぴったりな雰囲気を持つセレブリティーがそろった。日本からは高橋ららが来場した。

 一方で、アーティストのヒューゴ・ハムレット(Hugo Hamlet)やパリ発のバンド、オラクル・シスターズ(Oracle Sisters)のクリストファー・ウィラット(Christopher Willatt)はボウタイブラウスを選び、70年代らしいムードを取り入れた。今季の「セリーヌ」は全て男女でシェアできるユニセックスなコレクションを打ち出したが、ロックな“エディ系”男子が今後70年代なジェンダーレスアイテムをどう着こなしていくのかに注目だ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。