アメリカでも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、現在少なくとも40の州で非常事態が宣言されている中、アパレルブランドや小売店も相次いで店舗の休業や時短営業を発表している。3月18日現在、北米を中心とした状況は以下の通り。
【ラグジュアリーブランド】
・LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON):「ルイ・ヴィトン」や「ディオール(DIOR)」など、傘下ブランドの米国内にある店舗を一部休業している。フランスとイタリアでは全ての店舗を休業している。
・ケリング(KERING):「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」など、傘下ブランドの北米にある全店舗を3月31日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。
・シャネル(CHANEL):米国の全店舗を31日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。
・ティファニー(TIFFANY & CO.):北米の全店舗を31日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。
【アパレル・スポーツブランド】
・アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH):アジア太平洋地域以外の店舗を28日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS):世界中にある全ての傘下ブランドの店舗を28日まで休業する。店舗の従業員には休業中も給与を支払う。ECとサブスクリプションは営業を続ける。
・アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS):傘下ブランドの北米にある全店舗を27日まで休業。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。
・アンダーアーマー(UNDER ARMOUR):北米の店舗を28日まで休業。ほかの地域については状況に応じて判断する。
・エバーレーン(EVERLANE):全店舗を28日まで休業。店舗の従業員には休業補償を行う。ECは営業を続ける。
・H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ):北米の全店舗を4月2日まで休業しているほか、イタリアやスペインなど欧州13カ国の店舗も休業。ECは営業している。
・オールバーズ(ALLBIRDS):3月27日まで米国内、ロンドン、ベルリンの店舗を休業。16日の時点で、中国本土、日本、ニュージーランドの店舗は営業している。
・カナダグース(CANADA GOOSE):北米とヨーロッパの全店舗を31日まで休業する。ダニー・リース(Dani Reiss)社長兼最高経営責任者は3カ月分の給与を返上し、それをもとに従業員に対する支援基金を設立する。
・ギャップ(GAP):全ての傘下ブランドで、米国内で新型コロナウイルスの影響が大きい地域にある100店程度を休業しており、営業再開については今後発表する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。それ以外の店舗では時短営業を行っている。
・グープ(GOOP):米国とロンドンにある路面店は4月1日まで休業し、ホテルなどにある店舗は各施設の営業状況に準ずる。店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・タペストリー(TAPESTRY):「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」など、傘下ブランドの北米にある全店舗を3月27日まで休業する。ECは営業を続ける。
・デシグアル(DESIGUAL):北米の全店舗を17日から休業しており、営業再開については今後発表する。スペイン、イタリア、ポルトガルの店舗も休業している。
・ナイキ(NIKE):北米、西欧、オーストラリア、ニュージーランドの全店舗を27日まで休業。ECは営業を続ける。
・パタゴニア(PATAGONIA):北米の全店舗を27日まで休業する。ECも休業しており、23日に今後の方針を再度発表する。店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。なお、日本でも国内の全直営店を31日まで休業する。
・PVHコープ(PVH CORP):「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」などの傘下ブランドで、北米およびヨーロッパの全店舗を29日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・ユニクロ(UNIQLO):米国内の全店舗を休業しており、再開については今後発表する。ECは営業を続ける。
・ラルフ ローレン(RALPH LAUREN):全ての傘下ブランドで、北米の全店舗を4月1日まで休業する。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS):北米の直営店などを全て3月27日まで休業する。店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA):北米とヨーロッパの全店舗を27日まで休業。ECは営業を続ける。
【百貨店・小売店】
・ウォルマート(WALMART):全米で4700以上の店舗を構えているが、そのうち2200店程度で時短営業を行っている。
・J.C.ペニー(J.C. PENNEY):米国内の店舗で時短営業を行っているほか、プエルトリコの店舗を3月30日まで休業。
・ニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP):傘下のニーマン マーカスは全米の43店舗が、同バーグドルフ グッドマン(BERGDORF GOODMAN)はニューヨークの2店舗が17日から休業。営業再開については今後発表する。ECは営業を続ける。
・ノードストローム(NORDSTROM):北米の全店舗を31日まで休業。店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。
・ハドソンズ・ベイ(HUDSONS BAY):傘下のサックス・フィフス・アヴェニュー(SAKS FIFTH AVENUE)も含め、北米の全店舗を4月1日まで休業する。店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。
・フットロッカー(FOOT LOCKER):米国の全店舗を3月31日まで休業。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。