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追記:パリ・オペラ座バレエダンサーの美に迫る写真展「In Situ」がシャネル・ネクサス・ホールで開催

【追記3月31日】新型コロナウイルス拡大の影響を受け、「In Situ」ピエール = エリィ ド ピブラック展は3月27日(金)をもって終了しました。

 世界最高峰のパリ・オペラ座の舞台で、華麗なパフォーマンスによって人々を魅了するバレエダンサーたち。そんなダンサーたちの美しさをあますところなく捉えているのが、写真家ピエール・エリィ・ド・ピブラック(Pierre-Elie de Pibrac)だ。現在、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2013-14年と14-15年の2シーズンにかけて彼がパリ・オペラ座バレエ団に密着、撮影した作品を展示した「In Situ」が開催中だ。

 写真展「In Situ」は「Confidence(信頼)」「Catharsis(カタルシス)」「Analogia(アナロジー・類推)」の三部から成り、唯一のモノクロシリーズである「Confidence」は、バックステージやリハーサル中に撮影した写真で構成。ダンサーたちの生々しくも情感あふれる瞬間を捉えた。「Catharsis」はダンサーのエネルギッシュな動きを抽象的かつ絵画的に表現したシリーズだ。「Analogia」はバレエダンサー11人と共同して制作。数々の伝説が生まれたガルニエ宮という歴史ある空間の中にダンサーを注意深く配置し、壮大な絵画のような写真に仕上げた。

 一般公開に先立って行われたプレス内覧会にはピブラックも来日。三部作「In Situ」の制作にあたり、「もともとこのプロジェクトは当時婚約者だった妻オリヴィアのアイデアでした。『もしダンスをテーマに写真作品を制作してくれたら、それは最高に美しい自分への贈り物になる』と背中を押してくれたことがきっかけでした。そして、調査のために数多くの映画やドキュメンタリー、写真プロジェクトを見ました。中でも特に役に立ったのが、妻の好きな映画の一つ、オペラ座のバレエ学校を描いた『L’age heureux(幸せな年頃)』です」と話し、「ガルニエ宮の屋根の上での撮影が一番強く記憶に残っています。実はその日に娘が生まれたので、撮影日と娘の誕生日が一緒なのです」と振り返った。

 全シリーズを通して、ピブラックの被写体に対する洞察力と親密さが感じられるとともに、パリ・オペラ座バレエ団を取り巻く環境を独自の視線で探り、切り取った作品展となっている。

 なお、開催日時は今後変更の可能性があるため、来場の際は「シャネル」の公式ウェブサイトで最新情報の確認を。

■「In Situ」ピエール = エリィ ド ピブラック展
日程:3月11日〜4月5日
時間:12:00〜19:30
定休日:無休
場所:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:無料

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