TSIグルーヴアンドスポーツ(東京、仙座学社長)は、米ゴルフクラブメーカーのピン(PING)と日本におけるゴルフウエアのライセンス販売契約を結んだ。4月から百貨店や同社直営店での取り扱いを始める。同社は2019年に米ゴルフクラブ「キャロウェイ(CALLAWAY)」のアパレル事業から撤退しており、用具ブランドとして知名度の高い「ピン」を後継として育成する。3年後に売上高20億円、5年度に35億円を目指す。
デビューコレクションとなる20年春夏物はメンズ・ウィメンズで計30型ほど。価格はポロシャツで1万2000〜1万4000円、ボトムスで1万3000〜1万7000円。高機能な用具のイメージを尊重し、デザインはシンプルでスポーティーに仕立てる。メンズは40〜50代、ウィメンズは30〜40代をターゲットにする。
TSIグルーヴアンドスポーツは「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」「ジャックバーニー(JACK BUNNY)」「ニューバランスゴルフ(NEW BALANCE GOLF)」などのゴルフウエアを販売している。仙座社長は「以前から『ピン』のゴルフウエアをやりたいと機会を伺っていた。ギアブランドなので、そのイメージを維持したパフォーマンスウエアを提供したい」と語る。ピンのジョン・K・ソルハイム(John Karsten Solheim)社長は「これまでウエアは日本企画やグローバル企画で展開していたが、うまくいかなかった。TSIグルーヴアンドスポーツの知見に大きな期待を寄せている」と話した。
ピンは1959年にアリゾナ州で創業したゴルフクラブメーカー。個人の要望に応えるカスタムフィッティングが支持され、近年グローバルで2ケタ成長が続いており、日本での市場シェアは3位の15%台に達する。人気プロゴルファーの渋野日向子選手もゴルフクラブでは「ピン」と契約している。