「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は2020-21年秋冬コレクションをパリのパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)で発表した。「リック・オウエンス」のショーにはブランドのコミュニティーに属する個性的な人々が毎回来場するが、今季も例に漏れず、黒をまとったブランド愛あふれる来場者が会場に集結した。
その中でも多くの来場者が着用していたのは、14.5cmのヒールブーツ。プラットホーム部分には4段の凸凹のパーツが取りつけられており、蹴られたらひとたまりもなさそうだが“リック・オウエンス族”はやすやすとはきこなして見せた。HBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」で女騎士を演じたグウェンドリン・クリスティー(Gwendoline Christie)もこのブーツを着用していたが、身長約191cmの彼女はブーツをはいたことで2m超えとなり、会場の注目を集めていた。彼女はレッドカーペットなどでも高いヒールを着用しているが、身長が高くても高いヒールをはくことで人々の美の基準を覆したいという思いがあるという。
会場にはアーティストのララ(Lala)など毎度おなじみのメンバーのほか、アッシャー(Usher)が来場。日本からは秋元梢やマドモワゼル・ユリア、高橋ららが来場していた。
他のブランドにはない独特の雰囲気を放つ“リック・オウエンス族”だが、中でもリック・オウエンスの顔にそっくりのバッグを持ってきた彼の妻のミシェル・ラミー(Michele Lamy)は会場の人たちを驚かせた。ミシェルはアッシャーと一緒に写真を撮られた後、おもむろに顔バッグからスマホを取り出してグウェンドリン・クリスティーの写真を撮っていた。