企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回は夏に訪れたロンドンで特に強く印象に残ったことを紹介する。(この記事はWWDジャパン2019年10月14日号からの抜粋です)
毎年夏休みを兼ねて海外へインスピレーショントリップをしています。今年はロンドンとフィンランド・ヘルシンキ、エストニア・タリンに行ってきました。
ロンドンではアマゾンが商品の受け取り場所をさまざまな場所でできるようにしていたことに感心したり、ヘルシンキではサステイナビリティーへの取り組み、タリンでは電子政府の仕組みを学んだりと、多くの刺激を受けたのですが、今回特に強く印象に残ったのは、「プライマーク」がさらにパワーアップしているということでした。
定点観測の原則は同じお店を同じ曜日、時間に見続けてその変化を観察することですが、海外視察の場合は、ひとつのブランドのお店を3店舗以上一気に見て回って戦略を読み取るようにしています。2年前までは、「これは日本に来ても多分売れないだろうな」と思っていましたが、今回3店舗見て、「絶対に売れる!」と確信しました。
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